サイレント・プア(声なき貧困)を考えてみる

 

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(出典/Flickr)

 

「サイレント・プア」という言葉は知っていますか? その名の通り「声なき貧困」という意味で使われている言葉です。

 

たとえば、小さな子供を抱えた母子家庭のお母さん。手続きをすれば何らかの援助が受けられると分かっていても、日中はパートの仕事を休めずに相談窓口に行くことができない。たとえ相談窓口に行けたとしても、問題が多岐に渡っているため、どこの窓口に相談していいか分からない。提出を求められる書類が多すぎて疲れてしまって先に進めなかったり、そもそも精神的に疲弊していて、相談窓口にさえ行くことができない。もしかすると市役所の窓口に行く交通費さえないかもしれない……。

 

こんなふうに誰にも相談できず、声をあげて「たすけて」と訴えることができない、そういった生活をしている方を「サイレント・プア」と呼んでいます。

 

近年、こういった貧困の中で苦しんでいる女性が多いと言われています。働く単身女性の3分の1が年収114万円未満と言われ、特に母子家庭では深刻な問題になっていると考えられています。

 

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(出典/Flickr)

 

もしもそんな立場になったら、どうやってその生活から抜け出していいか分からないですよね? 本当に切羽詰まると手続きにさえ行けなかったり、手続きをしようにも、もしも小さな子供がいるとしたら、それがどんな悪影響を及ぼすかと心配になって足が遠のいてしまったり。そんなふうに、いろいろと考え込んでしまうはず。

実はお店で働いている女の子たちは、もともとそういった事情を抱えている場合が多いんです。

 

基本的に掲載されているお店は、ほとんどが給料を当日払いにしています。現金がその日のうちに貰えるのって、魅力的ですよね? サイレント・プアと呼ばれる状態から抜け出す、最初の行動のきっかけを掴むために、体験入店を希望したり、働きはじめる女性は少なくありません。お店への問い合わせも、そういった悩みを抱えている女性がとても多いんです。

 

金銭面で困っている。そんな悩みを人に話すのは恥ずかしいかもしれませんが、同じような立場で働いている方はとても多い環境です。もしも困っていることがあれば、お店のスタッフが相談にのってくれますし、もしかすると同じ仲間を見つけることで気持ちが楽になる場合だってあります。何よりも、働きはじめてみることで、金銭面で生活が楽になって心に余裕が生まれるかもしれません。

 

どうしていいか分からない時、新しく行動するきっかけになるのなら、一度お店で体験入店をしてみるというのも良いのでは?と思います。お店のスタッフは、実はそういった悩みを多く聞いてきたので、いろいろとアドバイスが貰えるかもしれません。

 

何かのきっかけを掴むために働いてみたいと思うのなら、いつでもお店のスタッフに相談してみてください。もしかすると新しい道が開けるかもしれません。