「仕事が辞められない…」悩んでも決められないときの決め方

「仕事を辞めたいけど、辞められない」そう思って、我慢しながら仕事を続けている方って、意外と多いのではないでしょか。

仕事というのは生活に直結していますし、収入が関わってくる以上、辞めたいと思ってもすぐに辞められるものではありませんよね。「辞めたいから辞める」と、すぐに仕事を辞める決断ができる方は、とても恵まれた環境にいるのかもしれません。普通は、そう簡単に決断はできないと思います。

だからこそ仕事については悩んでしまうことが多いのですが、悩んでも悩んでも決められない時、どう決断するべきなのか、参考になるよう状況別にまとめてみました。

1 上司、同僚に言い出しづらい
2 上司が辞めさせてくれない
3 仕事の人間関係がうまくいっていない
4 辞めた後のことが不安


だいたいの場合、上記の4つに分類されるのではないでしょうか。この4つを原因から考えてみたいと思います。

1 上司、同僚に言い出しづらい
もともと人出が足りない職場の場合、自分が辞めることで同僚に大きな迷惑がかかってしまうと考え、辞めると言い出せない方もいると思います。責任感が強く、真面目な方に多い問題です。

性格的な部分にも大きく絡んでくる問題ですが、「どうしても言えない」場合は、そこまで辞めたいという気持ちが大きくないのでしょう。辞めたい気持ちのほうが強い場合は、きっとそこまで悩まずに口にしているはずです。この場合は、もう少し考えても良いかもしれません。

しかし、人より頑張りすぎてしまう気質の方が多いので、無理をするのもほどほどに。


2 上司が辞めさせてくれない
辞める旨を伝えても「辞めるのは許さない」「来年まで待って」「今辞められたら困る」など、上司から引きとめられている方もいると思います。

上司の許可がないので辞められない、ということはありません。法律的に考えても何も問題はありません。労働者は二週間前に申し出れば、いかなる理由があろうと退職することができます。

そうなると、ここで選択肢がふたつできると思います。
ひとつは、上司の意見を聞かずに、有無を言わさずに辞めること。もうひとつは、上司の意見を聞き入れ、退職を延期することです。

長い目で考え、退職を延期することが自分にとってデメリットになるのであれば、引きとめられたとしても辞めるべきでしょう。「責任感がない」と言われても気にする必要はありません。反対に、引きとめらることで「必要とされているのだ」と感じる方は、辞め時をもう少し考えても良いかもしれません。


3 仕事の人間関係がうまくいっていない
仕事を辞める時、もっとも多い理由が「人間関係」と言われています。仕事の人間関係は、もしかすると最も重要な事柄かもしれません。周囲の理解がない状態で働くのは、モチベーションはもちろん、精神的に不調をきたすこともあるでしょう。

部署の異動や、転勤の予定がなかったり、シフトを変えてもらうという現実的な展望がない限り、思い切って「辞める」という選択肢を選んでも良いかもしれません。

自分を変えることはできても、人を変えることは難しいことです。人は変えられませんが、環境は変えることができます。現実的に考えても、環境を変えるほうが簡単かもしれません。


4 辞めた後が不安
仕事を辞めた後のことが不安になるのは、当たり前のことです。次の職場でうまくやれるかわかりませんし、仕事はまた一から覚えなければなりません。人間関係もまた一から作り直しです。

しかしそれらをデメリットと考えるのならば、転職はもう少し考えるべきかもしれません。転職活動は、仕事を辞めなくてもできることです。

検索をすると気がつくことだと思いますが、転職をサポートする専門の転職エージェントという方がいます。まずは一度こういった場所に相談してみるのも良いかもしれません。


体を壊す前に辞める!
最後になりますが、仕事を辞めたいと考えている方の中には、体を壊すまで無理をしてしまう方もいます。「まだもう少し頑張れる」と思い込み、ギリギリまで頑張ってしまう方や、実際に体を壊してしまう方もいます。

仕事を辞められない方の中には、「サンクコストの呪縛」と呼ばれる心理があります。これは今までたくさんの時間やお金を投資してしまったため、自分にとって損だとわかっているのに辞められない状況を指しています。

時間には、お金と同等の価値があります。時間を無駄に使うのは止めて、もっと有意義に使いましょう。仕事を辞めて転職をすれば、もしかすると「なぜもっと早く辞めなかったのだろうか」と過去を振り返る日がくるかもしれませんよ。