栃木の偉人・有名人紹介④/勝道上人

意外と知られていないんですが、栃木県には歴史的に見ても、かなり重要な偉人がたくさんいるんですよね。ということで、勝手に栃木県の偉人・有名人を紹介しようと思い立って、今回は4回目です。

そして4回目の今回は、勝道上人(しょうどうしょうにん)です!

いや誰やねん、と思う方も多そうですよね。普通に生活してたらまず「勝道上人」の話題を出して盛り上がるとか絶対ないので、知らない方も多いですよね。


勝道上人はどんな人か

1 奈良時代の偉い僧侶
2 日光を開山した人
3 日光に温泉を発見した人

と、まあこんなかんじです。
奈良時代から平安初期の方なので、今から1300年前のことですね! ではちょっと詳しく書いておきます!


1 奈良時代の偉い僧侶
勝道上人は、奈良時代から平安時代にかけて活躍した偉い僧侶です。下野市の自治医大の近くにある「下野薬師寺」という場所で勉強をして、偉い僧侶になりました。

ちなみにこの「下野薬師寺」というのは、今で言う学校みたいなものなんですが、奈良時代には日本に3つしかありませんでした。福岡と、奈良と、栃木です。栃木すごいですよね。

ちなみに少し前に紹介した道鏡が奈良から左遷された場所がここでした。
↓道鏡の紹介はこちら
http://www.tochigi-jam.com/column/4055



2 日光を開山した人
よく聞く「開山」というのは、まだ誰も足を踏み入れていない未開の山に入っていって「ここに寺を建てよう!」と宣言して実行することです。

ということで今の日光があるのは、勝道上人が最初に日光山に分け入って、寺を建てたことがはじまりでした。最初に建てたのが、東照宮の手前にある「輪王寺」です。東照宮に行ったことがある方なら、どのお寺かわかりますよね。輪王寺の裏手には銅像が立っているんですが、それが勝道上人です。


3 日光に温泉を発見した人
日光には温泉がたくさんありますよね。奥日光も静かでとっても良いところですし、観光地として人気(最近はちょっぴり廃れたと思うけど、この廃れ具合が良い)の鬼怒川温泉も良いですし、秘境ってかんじの湯本温泉も本当に良いところだと思います。

そしてこの日光の温泉を最初に発見したのが、勝道上人だと言われています。788年のことです。


と、こんなかんじの方です!
今の日光があるのは、間違いなく勝道上人のおかげ、ということですね。しかし未開の日光連山に登っていって、無事に帰ってきたどころか、「ここに寺を建てよう!」と考える昔の人ってしみじみ凄いですよね。