読書の秋2019年・読んでほしいおすすめ本

前回はおすすめの図鑑を紹介しましたが、今回はやっぱり読書の秋ということで、本です!本好きにとっては、もはや季節は関係なく、常に読書シーズンなのですが、「読書の季節」と言われると燃えるものがありますよね。あるんです。

ということで、令和最初の秋、2019年度版として、おすすめの本を紹介してみたいと思います。

■ケーキの切れない非行少年たち

こちらはSNSでもかなり注目を浴び、夏からランキング上位になっている話題の新書です。

筆者が児童精神科医で、多くの非行少年と出会った中で「反省以前の子ども」がいる、ということに気がついた話。とっても難しい問題なんですが、どうやって支援や教育をするべきか、今こそ考えたいことだと思うんですよね。

■三体

これはもはや事件ですよ……。
なにこれめっちゃ面白い、と読みながら100回くらい声に出していたんですが、とにかくめちゃくちゃに面白いと評判の中国のSFがついに日本で出版されました。

もはや中国SFの金字塔なのでは?という声も多く、とにかく綿密に計算された科学的展開とかもう色々と難しい部分はたくさんあるんですが、圧倒的エンタメでぶん殴ってきます。しかもこれ三部作なんですよ。続きはまだですか早川書房!

■線は、僕を描く

水墨画の世界を描いたお話なんですが、すごくリアルな水墨画の描写だと思っていたら、なんと筆者は水墨画の絵師さんでした。

こちらは京極夏彦や森博嗣、舞城王太郎、西尾維新、辻村深月などがデビューしてきたメフィスト賞の受賞作です。人気があって漫画化もされたらしいです。気になる方はそちらもどうぞ!

■戦場のコックたち

こちら、つい最近単行本から文庫になったので、かなり手に取りやすい価格になったのでは?ということで、おすすめ本に入れさせてもらいます。(文庫になったとはいえ1000円越えの大作ですが)

第2位『このミステリーがすごい! 2016年版』国内編ベスト10
第2位「ミステリが読みたい! 2016年版」国内篇
第3位〈週刊文春〉2015年ミステリーベスト10/国内部門
第154回直木賞候補

こんなふうにめちゃくちゃ評価されている本です。戦争という非日常の中で、どう日常を生きるか、という特殊な状況の中で生きる人々の話で、私はめちゃくちゃに面白かったです。普通に深緑野分さんのファンなので、もう普通に読んでほしい。

■月の影 影の海

今さら何を言っているんだ?と思われるくらい、絶大な支持を受け続けている十二国シリーズの1作目です。実はこちらシリーズ最新刊が10月に発売されるのですが、すでにアマゾンではランキング1、2位を独占しておりまして(予約の段階なのに!)もうファンは沸き立っていますし、私も沸き立っています。

思うんですが、まだ十二国記を読んでいない方って幸せですよね?だってまた最初の感動を味わえるんですもんね?私も記憶を無くして最初からもう一度読みたいですよ。今からでも遅くないし、人生に「もう遅い」なんてことは絶対にありません。常に今です。今から読みましょう。



読書ってすごいですよね。
メリットばかりで、デメリットとなることがひとつもないんです。中古の100円で買った本が人生を変えることもあるくらい凄い影響力があって、文章力、読解力が上がって、ためになることばかりで、さらにこれ以上ないってくらい面白いエンタメなんです。凄いですよね? 

いや正直デメリットもメリットもなく、暇つぶしでも全然良いし、それで良いんですが、読書って本当にこれ以上ないくらい最高の暇つぶしなのでぜひ。