2018年秋の読書週間・読書が苦手な人へのおすすめ本

秋といえば読書の秋ですよね!
意外と知られていませんが、10月27日から11月9日は「読書週間」といって、全国の書店でイベントが行われています。

 

たとえば日本書店商業組合連動に入っている本屋さんでは、本の購入金額に応じて「書店くじ」なんてものが行われています。500円でくじが1枚もらえて、1等は1万円分の図書カードがもらえるんですよ。

 

私は三度の飯より読書が好きと公言している身なので、今年も読書週間にあわせておすすめの本を紹介しておきたいと思います!

 

ちなみにこちらは、2018年夏の新潮文庫100冊の時に抽選で当たった「純金キュンタしおり」です。とっても嬉しいので、秋になった今も見せびらかしていきたいと思います。

 

いつもだったら「読書=小説」ということで、小説を紹介しているんですが、今年は読書が苦手な人でも楽しんで読める本を集めてみました。最近は電子書籍で本を買うことが多いんですが、秋の夜長は紙の本をめくりたい……、ということで、さらに紙で読みたい本にしてみました!

 

夜空はいつでも最高密度の青色だ/最果タヒ

 

初っ端から詩集です。

最果タヒというのは、若者に人気の詩人さんで、現代詩というやつを書いています。私も好きです!

 

実はこれ2017年に映画化されたお話で(詩集だけど)、世界各国の映画祭で上映された話題作です。みずみずしいというか、若者特有のガチガチに尖ったかんじというか、まあとにかく「詩ってこんな自由に書いていいの? まじで?」と驚くに違いない自由奔放っぷりがすごい一冊です。

 

詩集なので、余白が多く、文字はスッカスカです。

きっと誰でも簡単に読めるはず。

これはほんと、詩集なんて読んだことない、という方におすすめしたい。それくらい自由な一冊です。

 

 

図解 なんか変な生き物/ぬまがさワタリ

 

最近多い生き物なるほどシリーズの先駆けの一冊です。ツイッターで話題になった方の本で、まーーーとにかくおもしろい。100%絶対楽しめるはず。声出して笑えます。

 

全篇手書きの文字と絵で構成されているんですが、いちいちネタがおもしろいんです。何度も繰り返しますが、100%絶対楽しめるはず。紙の本だと1080円ですが、Kindleだと864円で購入できます。なにこれ安すぎる。この内容なら3000円払ってもいい。

 

 

行動経済学まんが ヘンテコノミクス/佐藤雅彦・菅俊一・高橋秀明

 

これはおしゃれ雑誌「BRUTUS」で連載されていた人気マンガを書籍化したものです。

 

人は、なぜそれを買うのか。
安いから? 質がいいから?
否。そんなまっとうな理由だけで、人は行動しない。
そこには、より人間的で、深い原理が横たわっている。
この本には、その原理が描かれている。

 

こんな内容なんですが、目からウロコがぼろぼろ落ちるくらい面白い一冊です。人間がどれだけ不合理に動くのか、それを経済学としてわかりやすく教えてくれます。

 

中身は漫画なので、文章が苦手な人でも楽しく学べるし、楽しく読めます。というか絶対におすすめ。ぜひどうぞ。

 

 

世界で一番美しい元素図鑑

 

図鑑って眺めているだけで楽しいですよね。図鑑、大好きです。

中でもこの図鑑は「世界一美しい」というだけあって、本当に中身がきれいです。

 

元素とかって言われても正直よくわからないんですが、この図鑑は中身があんまり綺麗なので、何かというと手にとって眺めています。おかげで元素に少し詳しくなってしまいましたよ。4000円なので値段は張りますが、見ているうちに「これが4000円? え、安い……」という気持ちになるのは間違いありません。

 

 

私は読書が大好きなんですが、あんまり読書好きって見かけません。読書ってハードルが高いと思っている人が多いんですかね? それとも読書している暇がない? 理由はわかりませんが、本ってすごいぞ、自由だぞ、というのをちょっと最後に書いておきたいです。

 

たとえば、新明解国語辞典です。

 

いや辞典かよ! というツッコミがありそうですが、ファンの間では「新解(しんかい)さん」と呼ばれるすごい独特な辞典です。SNSでも新解さんの言い回しが面白いとバズったことがあるので、知っている人は知っているかもしれません。

 

たとえば「マンション」で言葉を引いてみると、「スラムの感じが比較的少ないように作った、鉄筋のアパート式高層住宅」と出てくるんですよ。めっちゃおもしろくないですか?

 

「新解さんの謎」という本と一緒に読むと面白さ倍増なので、意外と固そうでとっつきにくい辞典でさえ、これだけエンタメしているのか! と感動できると思います。

 

 

あとは、アンデルセンの絵のない絵本とかもどうです?

 

上記のは集英社と新潮社の「絵のない絵本」なんですが、翻訳者が違います。そして翻訳者が違うと、ここまで内容が変わるのか……、と驚くほど内容が違います。これ本当に同じ本なのか? という気持ちが味わえるので、ここでも文学って自由だな……って気持ちになれると思います。何より装丁がかわいい。

 

 

本の話になると毎回書きすぎてしまうんですが、今回も書きすぎました。

では次は春の読書週間で……。